富士山(15/08/12-13)


・参加者

工藤京平(経1)、高謙(社1)、坂本遼(法1)、原島大介(商1)、内海拓人(法2)曲文琛(社2)、清野友紀(国際基督教大学2年)、有田麻子(社3)

 

・天気

1日目:晴れのち曇り

2日目:強雨のち晴れ時々雨

 

・アクセス

中央道八王子バス停より高速バス、富士山スバルライン5合目

 

・行程、コースタイム

1日目

7:40西八王子駅集合→9:20高速バス乗車→11:10五合目着→12:15登山開始→12:35-40休憩→12:55六合目→13:27-32休憩→13:47七合目→14:08-13休憩(鎌岩館前)→14:38-43休憩(東洋館前)→15:11八合目→15:20-25休憩(蓬莱館前)→15:55白雲荘着

2日目

3:00起床、朝食→4:00白雲荘発→(ここより天候不良のため記録なし、一部失念。)→6:00-45山頂→8:20七合目付近→10:00五合目着→15:00高速バス乗車

 

 春頃に、新入部員の中から富士山に登ってみたいという声が上がったのが今回の富士登山計画のきっかけとなった。僕自身、去年の山岳部主催の富士登山ツアーに参加したのだが、高山病で倒れて山頂まで辿りつけなかった。そこで、僕のリベンジマッチも兼ねて富士山に登ったことのない新入部員7名と共に富士登山を行うことにした。(去年のツアーを通じて部内での富士山の評判はとても良くないので、個人山行という形にした。)

当日の朝、中央道八王子バス停へ到着すると、既に高速道路の渋滞が始まっていた。他の合宿等の日程の関係上、時期がお盆と重なってしまったため、それなりの渋滞は考慮に入れていたが、若干不安であった。結局、想定内の1時間遅れくらいで五合目に到着した。お盆の時期の富士山は相当混雑しているのであろうと覚悟していたが、五合目はむしろ去年の方が混んでいたのではないかと思われる程度の人の多さであった。天気は薄曇りで、半袖1枚では少し寒いくらいであった。1週間前の灼熱の雲取山に比べれば、ずいぶん快適な登山ができそうであった。1時間程、高度順応のために五合目で休憩した後、ゆっくりと歩き始めた。

今回の富士登山の目的は何といっても「8人全員登頂成功」であった。去年の僕のような悔しい思いをする人は絶対に出したくなかった。そのため、ペースはできる限りゆっくりで、休憩をこまめに取る(30分に1回程度)ことを徹底した。なるべく歩幅は狭く、少しずつ進んでいった。六合目でさすがにペースが遅すぎたのではないかと不安になり地図を確認したが、むしろコースタイムより10分早かった。そのままのペースを維持して、順調に高度を上げていった。雲がかかっていて景色はなかなか見えなかったが、七合目を過ぎたあたりで少し雲が切れて山中湖が見えた。

山小屋は、去年利用した本八合目の小屋は高度が高過ぎると判断し、八合目付近の小屋を利用した。順調なペースで16時過ぎには八合目過ぎの白雲荘に到着した。去年富士山の山小屋を利用したことのある僕以外は、その狭さに驚いていた。16時半頃から夕食で、メニューは定番のカレーとハンバーグであった。去年は体調が悪く食欲が全然なかったが、今年はとてもお腹が空いていて、その美味しさに感動した。少しのんびりした後、特にやることもないので就寝した。過去の山行での経験上、いびきがうるさいと思われる部員がいたので不安であったが、幸いなことに耳栓をしていれば特に音は気にならなかった。だが、それでも2時間毎くらいに目が覚めてしまい、時計を見ては早く起床時間にならないかと思っていた。去年もそうであったが、なぜ富士山の山小屋はあんなに寝づらいのであろうか。

なんとなくウトウトしていると、起床時間の3時となった。今回は山頂で御来光を見るのではなく、高山病にかかりにくいといわれる八合目過ぎあたりで御来光を見るプランを組んでいた。いろいろ調べたところ、山頂より八合目付近の方が御来光が見える確率も高いというデータもあるらしい。起きると若干頭が痛く、去年の二の舞になるのではないかという恐怖感、ガイド役のような自分が倒れたらお粗末だという焦りを覚えた。そこで、去年の教訓から持参した頭痛薬を服用した。(本来は、高山病の症状を薬で抑えることはあまり望ましくないようだ。だが、今年は意地でも登る気であったので飲んだ。)すると頭痛はすっきりと取れた。朝食は前日配られたいなり寿司と太巻きであった。山小屋の食事スペースはフリースが欲しいくらいの寒さで、風の音が小屋の中まで聞こえて外の天気の様子が気になった。身支度を終え、小屋の外に出ると思いっきり雨が降っていた。慌ててザックカバーをつけ、山頂に向けて出発した。僕は山頂までの道は渋滞し、ヘッドランプの光の列が見られるような混雑を予想していたが、登山道には僕たち以外ほとんど人がいなかった。真っ暗な登山道の中をヘッドランプの光を頼りに進んだ。高度を上げるに従って雨風共に強まってきた。布製の手袋はもはや用をなさず、眼鏡についた水滴が視界を遮った。しっかりとした装備で臨んでもこの状態なのに、昨日見た半袖短パン、サンダルの人はどうなってしまうのだろうと思った。もう御来光どころではなく、無事に山頂にたどり着けるかが心配になっていた。九合目付近で雷の音が聞こえ、不安は最高潮に達した。だが、もう山頂まで山小屋もないので、登りきる以外の選択肢はなかった。山頂手前の鳥居が見えたときは少しほっとした。白雲荘を出発してから約2時間、ついに山頂に到着した。だが、雨風は更に勢いを増す。逃げ込むように小屋に入り、各自温かいものを注文した。僕は味噌ラーメン(どう見てもインスタント)を食べたが、あんなに美味しいラーメンは下界ではなかなか食べられない。体が温まると、もう外に出たくなくなってしまった。しかし、小屋の方がこれから天候は悪化する一方だとおっしゃっていたので、記念撮影だけ済ませて下山することとなった。小屋を出て山頂と記されている石碑へ向かおうとすると、文字通り体が吹き飛ばされそうな暴風であった。仕方なく、小屋の前で記念撮影を済ませ、逃げるように山頂を後にした。

八合目を過ぎたあたりで雨風も弱まり、次第に晴れてきた。すると、眼下には雲海が空の奥まで広がり、その切れ間から湖が見えた。ここにきてやっときれいな景色に出会えた。悪天候で疲れ気味だったみんなの表情も少しは明るくなった気がした。去年の下りはなかなか取れない頭痛の中で相当しんどかった記憶しかないが、みんなで話しながら下っていると五合目まであっという間に感じた。混雑している前提でバスの予約をしたため、五合目に到着してからバスの発車時刻までは5時間もあった。インフォメーションセンターの2階の部屋やレストランで暇を潰した。入ったレストランは、ちょうど1年前に僕が藤原さんから熱烈な勧誘を受けて、山岳部入部を決めたレストランだった。この1年間で山岳部の様子は大きく変わった。今年入部した部員のみんなと登った今回の富士登山は、今後の山岳部の活動をさらに楽しみにさせるものになった。


白雲荘(撮影:内海)1日目16:32


夕食のカレー(撮影:内海)1日目16:37


下り八合目~七合目間より(撮影:内海)2日目8:30



(山岳部二年 内海拓人)