●概要
2014年4月27日(日)、部員5名と体験部員5名の合計10人で御岳山・大塚山をめぐる山行を行った。今回は初めてOBの付き添い無しでの山行となり、それに加え10人という大人数であった。当日は、春から夏への移ろいを少し感じることができるような暖かな陽気で、新歓山行にとってこれ以上のものはないほどの天候だった。また頂上付近では新入部員の鈴木君を中心にカレーうどんを作るなど豪華な昼食となった。そして、下山後には体験部員の大矢君が正式に入部を決めてくれるなど新歓山行は大成功に終わった。
●参加者
部員:長島弘賢(商学部4年:部長)、朴宰暎(パク・チェヨン:交換留学生3年)、上茂衡(法学部2年)、辰川貴大(法学部2年)、鈴木陽介(社会学部1年)
体験部員:3年西山・太田・山守、1年大矢・船橋
●山行記録
JR御嶽駅集合(9:30)-御嶽駅バス乗車(9:40)-滝本駅到着(9:50)-滝本駅ケーブルカー乗車(10:00)-御岳山駅到着(10:06)-登山開始(10:10)-御岳神社到着(11:00)-御岳神社出発(11:40)-大塚山到着(12:40)-下山開始(13:40)-下山完了(15:00)-JR古里駅到着(15:20)-国立駅到着解散(17:00)
●4月27日(日) 快晴
とにかく気持ちの良い春の陽気だった。夏を思わせるような真っ白な雲が浮かぶ青い空、そこから差し込む暖かな日差し、そして時折吹く涼しげな風。この日はそんな絶好の山登り日和だった。
9時30分JR御嶽駅に集合すると、そこには初めての顔がたくさんいた。原さんの知り合いだという3年の西山さんと太田さん、そして彼らの友人の大森さん。おそらくあまり山登りをしたことがないのだろうが、都内に買い物にでも行くような服装で、中にはハンドバッグで来ている人もいて少し驚いた。そして新入生の大矢君と船橋さん。大矢君はテニスサークル、船橋さんは合気道部への入部も考えていて、色々と迷っている様子だった。
駅前で簡単に自己紹介をした後、バスに乗車。バス停には私たちと同じように山登りに行く人が大勢並んでいて、バスの中も大変混み合っていた。滝本駅に着くとそこからはケーブルカーに乗った。
ケーブルカーの中も大変混み合っていて、犬を連れた山登り客もいた。ケーブルカーの中からは紫色のきれいな花がケーブルカーの両側を囲むように咲いているのを見ることもできた。
ケーブルカーを降り、御岳山駅に着くとそこには展望台やリフト、お土産屋さんも多くあり高尾山に似た印象を持った。そして軽く準備運動をした後山登り開始。山登りと言っても御岳神社までは舗装された道が続き、むしろハイキングのようだった。その道中では、桜も咲いていたし、鶯を始めとする多くの鳥の鳴き声が聞こえ、存分に自然を楽しむことができた。御岳神社の手前には急坂と数百段の階段があり、呼吸を整えながらゆっくりと登った。
そして11時御岳神社到着。ここまであまり休憩を取らなかったので、ここで少し休憩。桜の下のベンチに座り、お菓子を広げ、ここまでの感想などを話した。
休憩後は途中まで来た道を一旦戻り大塚山へ。ここからは舗装された道が終わりようやく山道へ。山道と言ってもそれほど急な坂もなく緩やかな上り坂が続く。途中にはケーブルカーからも見えた紫色の花がトンネルのようになっており、目を楽しませてくれた。
12時40分大塚山到着。ここで昼食をとることにした。実は、この山行の数日前、鈴木君と山行計画について話し合っているときに鈴木君の方から昼食時にカレーうどんを作らないかという提案があった。私はバーナーなどの道具を使ったことがなかったのだが、鈴木君は高校時代にやったことがあるというのでぜひやろうということになった。実際には当日は鈴木君が道具や材料(バーナー・鍋・具材・調味料・水)を全て準備してくれるなど任せっきりだったのだが、見事に成功して、豪華な昼食をいただくことができた。
1時間ほど昼食をとった後、下山開始。下りは木の根が大きく突き出している部分や、大きな石がごろごろとあったりと、注意が必要な場所が多くあった。途中、二人の女性が道端で座り込んでいて、どうしたのかと思ったら、足を挫いたらしく、15人ほどの救急隊員が登って来るのとすれ違うということがあった。また、中盤あたりではあたり全面が巨大な杉で囲まれた場所があり、その景色は圧巻だった。どこか神秘的な雰囲気があり、何か自然から力をもらえたような気がした。
そうして自然を感じながら、15時に無事下山を完了し古里駅へと向かい、山行を終えた。
上と鈴木君はまだまだ体力が余っていて物足りない様子だったが、帰りの電車の中では、新入生の大矢君が正式に山岳部への入部を宣言するなど十分すぎる新歓山行となった。
●山行を振り返って
今回の山行は今までの山行とは少し違っていて、いつも山行を計画し、先頭を歩いてくださっていたOBさんのいない山行だった。今回は部員が山行計画をし、体験部員を部員だけで引率するもので(おそらくこれが山岳部の本来あるべき姿なのだろうが)、自分にとっては初めてのことだったのでとても良い経験となった。部員が増え、ますます活気づく山岳部、今後も勢いそのままに更なる経験・技術の向上を目指していきたいと思う。
(法学部2年 辰川貴大)
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