軍刀利沢(22/09/25)


〇メンバー

半澤(CL、社4)、淺香(SL、経2)、亀井(経1)、小松(経1)、古田(OB)

 

〇コースタイム

07:47南郷----08:50軍刀利沢出合(入渓)---12:30大滝14:00---15:50生藤山16:10---17:20軍刀利神社側下山口

 

〇行動と感想

今回は今年2回目の沢登りとして軍刀利沢を登った。前回の水根沢は8月にもかかわらずなかなかに寒かったので、秋分を過ぎたことを鑑みて服は冬のものを引っ張り出してきた。ただ、いつもの癖で水や食料は多めに持って行ってしまった。

当日は武蔵五日市駅までに学生は全員集合した。そこからのアクセスは武蔵五日市駅から南郷までバスであったが、そろそろ到着する頃になって車窓から笑顔で走っている人が見えた。これが今回ともに沢を遡行するOBの古田さんであった。バス停で降りてすぐ追い抜かされた大学生一行は、えっちらおっちらその後を歩いて追いかけていった。

入渓地点に到着したのは8時半少し前であった。ここで古田さんからハーネスの付け方やスリングの持ち運び方を教わった。また、沢登りの際は出来るだけ荷物を軽くすべしとも教わった。沢で水は確保できるので、私は500mlの水を残して余分な水を捨てた。

入渓は9時頃であった。この沢は水根沢に比べれば泳ぐ箇所は少なく、深い場所でも岩に捕まりながら水に入らずに登れることが多かったが、それでも数か所だけ腰のあたりまで浸かりながら歩かなければならない場所があった。また、何箇所かで高巻きの必要があり、かなり恐怖感があった。また、部員の一人が指を切ってしまったために応急処置をしたが、その際に止血に戸惑ってしまい、救急措置の学習の必要性を痛感した。

遡行の中ほどには10mほどの崖があり、そこで懸垂下降の練習をした。12時半頃の到着だった。この1年の2人は初めての懸垂下降だったし、私自身も久しぶりの懸垂下降だったのでとても良い練習になった。しかし、ここで下降に慣れておらずその準備に手間取ってしまったため、予定では沢を下る練習だったのを取りやめとし、山頂の方へ脱渓することとなった。下る際に何度か懸垂下降を必要とする場があったのでこれは仕方がなかった。ここを出発したのは2時頃だった。

その後は少しずつ水量が少なくなっていく沢を登って行った。道中で伏流水が顔を出している個所を見つけるのは楽しかったし、一歩一歩土を踏みしめるごとに沢の音が遠ざかっていくのは感動さえ覚えた。水の流れが見えなくなり、最後に土壁を登ると一般登山道の尾根に出た。3時50分頃であった。

そこで少し休息をとった後に1時間ほどかけて上野原方面へ下山した。檜原方面と上野原方面はともに終バスを過ぎているが、上野原方面は中央線が近いからである。1時間ほどで下山し、帰りは駅までタクシーを呼んでもらった。そして全員で中央線に乗って帰路に就いた。

今回は葛葉を除き自分が初めて登りきることが出来た沢であった。登攀要素は少な目らしかったが、沢登り初心者としてはなかなかに登りごたえのあった山行であった。

懸垂下降の練習中(9/25 12:42 撮影者:半澤)