水根沢(22/08/10)


〇メンバー

佐々木(CL、M2)、半澤(SL、社4)、淺香(経2)、亀井(経1)、小松(経1)

 

〇天気

8/10 晴れ

 

〇コースタイム

国立駅06:41===08:05奥多摩駅08:07===08:20水根バス停08:30---08:40水根キャンプ場(入渓)09:00---10:00滝3m(懸垂下降)11:55---12:45トイ状滝4m(撤退開始)14:45---15:30水根キャンプ場(脱渓)16:23---16:39奥多摩駅(解散)

 

〇行動と感想

[準備]

今年度は1年生2人、2年生1人が沢登り班に参加してくれたので、まずは初級の沢として奥多摩の水根沢に行くことにした。過去に遡行の実績があることや、緊急時に脱渓が容易なこと、滝の難易度が低いことが主な決め手となった。過去の経験から登攀装備は必要ないのではとの意見もあったが、一応訓練としてザイルやビレイデバイスなどは持参することにした。これらの装備はあくまで練習用と高を括っていたが、その予想はいとも簡単に外れてしまった。

 

[当日]

当日の朝は寝坊や電車の遅延もなく、予定よりも早いバスに乗れるなど上々の滑り出しだった。バス停から坂を少し上った場所にある水根キャンプ場に着くと、そこから沢靴に履き替えて入渓した。天気も良く、ウキウキ気分で沢を歩いていたら、さっそく足を滑らせて全身びしょ濡れになった。腕にはすり傷を負ってしまい、後輩に「危ないですよ」と注意された。体も心も冷え切ってしまった。

後輩たちはとても頼もしく、時にお助け紐を出すなど皆で協力して滝を越えていった。しかし、途中で現れた3mの滝で苦戦してしまい、迷ったあげく脇の斜面を登って巻くことに決めた。少し危険を感じたが無事に全員登り切ることができ、立木にスリングを巻き付けてセルフビレイを取った。しかし下りはさらに難しく、立木に固定したザイルを握りながら自分が先に下降し、次に後輩たちを降ろし、最後にCLが懸垂下降の後にザイルを回収するという手順で何とか突破することができた。しかし、高巻きの前に下降のことまで考えておくべきだったと後悔した。

その後も滝が続いたが、水に浸かって登る4mのトイ状滝が越えられず、高巻きも難しかったため撤退を決めた。今回はどうやら水量が多く、滝の取り付きまで辿り着けずに押し流されてしまった。撤退の方法としては泥壁を登って登山道に復帰するか、沢を引き返すかの両方が考えられたが、標高を一度下げると登山道への復帰という選択肢が失われるとして、初めに前者を試すことにした。リードクライミングの要領で自分が立木で中間支点を作りながら泥壁を登っていったが、終了点にできそうな足場が中々見当たらず、初めにピッチを切って支点を作り終えた時には既に30mほど高度を上げていた。ロープを下に投げ落とすのが困難だったため、後続はフリクションヒッチでバックアップを取って引き上げるのが正解だったが、自分が高度を上げ過ぎたせいで上手く連携が取れず、フォローがハーネスにザイルを結んだ状態で登って来てしまった。この時点で前者の選択肢は消滅した。そもそも、登山道に復帰するにはさらに35m高度を上げる必要があり、5人パーティーでは無理のある方法だった。

その後は懸垂下降で後輩のいる場所まで下りて沢を引き返すことにした。本来ならザイルを回収できるはずだったがザイルの末端が木に引っ掛かってしまい、下からの回収が困難だった。懸垂下降で安全に登り返す技術があれば回収も可能だったかもしれないが未習得だった。相談の結果、ザイルを取りに登り返すのは諦め、沢を慎重に引き返すことに決定した。今回は滝の高度が低かったことや釜が深かったことが幸いして、入渓地点付近まで安全に引き返し、何とか登山道に復帰することができた。しかし、その後に控えていた2段12mの滝を越えていたら身動きが取れなくなったかもしれない。入渓地点の水根キャンプ場に戻ってくると、全身の力が抜けて芝生の上に倒れ込んでしまった。体力的には余裕があったが、後輩を無事に帰さなければという責任で潰れてしまいそうだった。本当に無事でよかった。

 

滝に取り付く新入生(8/10 09:28 撮影者:半澤)