屋久島(15/04/03-04)


●メンバー

部員:西山 祥紀(経済4年)、太田 貴之(商4)

●天気

4/3 強風をともなう雨

4/4 晴れ

●コースタイム

4/3

8:00 鹿児島港発 屋久島2号に搭乗

12:30 宮之浦港着

14:10 安房の市街地行のバスに搭乗

15:00 安房到着、タクシーに乗り換える

16:15 淀川登山口入口に到着、淀川小屋まで徒歩で移動

17:00 淀川小屋に到着、小屋泊の準備

山行時間 合計45

4/4

3:30 起床

6:00淀川小屋を出発

6:55 小花之江河(こはなのえごう)通過

9:30 宮之浦岳登頂、1936

11:30 新高塚小屋通過

13:00 縄文杉通過

17:10 荒川登山口到着

17:30 荒川登山口からバス

18:05 屋久杉自然館着、タクシーに乗り換え

18:50 屋久島グリーンホテルに到着、宿泊

山行時間 合計11時間10

 

●4月3日

遅ればせながら、今年4月に同学年の太田とともに九州旅行に行き、その際屋久島への山行を実行したので、ここに報告する。

まず4/3あるが、この日は鹿児島港を早朝に出発し、安価なフェリー「屋久島2」に搭乗する。この日は天候に恵まれず、波が荒れており、私たちは船酔いに悩まされることになった。宮之浦港に到着し、バス・タクシーを駆使して宮之浦岳入口の淀川登山口に至ったのだが、道路が非常に荒れており、太田はこのタクシーによって酔いがさらにひどくなってしまった。登山口から本日の寝床である淀川小屋までは歩いて45分かかる。私たちは食糧、食器、折り畳み式マット、シュラフなどを携えており荷物が非常に重かったため、さらに乗り物酔いのダメージも相まって、45分歩いただけで非常に身に堪え、翌日の長時間の屋久島縦走を完遂できるのか案じた。小屋に到着し、汲んできた水を沸かしインスタントラーメンを食した。入口から小屋までの移動中、普段の山行では滅多にお目にかかることのない、欧米諸国から来たと思われる登山者に何度もすれ違った。やはり屋久島は日本で初めて自然遺産に登録されただけあり、国際的にも関心の目が向けられているのだろう。余談だが、私達は普段の山行で他の登山客とすれ違うときには「こんにちは」と挨拶するけれども、件の欧米諸国から来た登山者は「Hi!!!」と挨拶してきたのが記憶に新しい。登山での挨拶という文化は国境を跨がないのだろう。

 

●4月4日 

翌日、3:00に起床し、出発の準備にとりかかる。朝食としてカレーライスを食べる。6:00に小屋を後にする。次第に高度が高くなり、森林限界を超えると岩だらけの場になり、そのまま30分ほど歩くと宮之浦岳の頂上、1936メートル地点に到着した。その後は下りになるが、下り坂の勾配は急なうえに、わずかに雪が残り連日の降雨によりぬかるんだ劣悪な道が、大荷物を背負った身に非常に堪え、何度も足を挫いてしまった。私は先般一橋大学山岳部の山行記録にて、下りになると足のコンディションを崩してしまうとの旨を書いたと思うが、今回もその例に漏れない結果となってしまった。そして幸運にして、普段の山行ではお目にかかれない猛々しい角をもつ鹿の群れにもまみえることができた。縄文杉のスポットでは、新生活が始まるというこの時期にもかかわらず、老若男女の登山客で溢れていた。縄文杉から私達のゴール地点である荒川登山口まではトロッコの線路上を歩くことになる。どうやらこのトロッコは資材運搬に利用されていたという歴史をもつそうだ。よって道の整備状況は非常に良好で速く歩くことができたのだが、結局荒川登山口まで下山するのに4時間余りもかかってしまったことから、非常に長い距離であることが窺える。荒川登山口にてバスに乗ったのだが、乗り物酔いや長時間の登山で満身創痍さながらの身にとって、その椅子がなんて心地よかったことだろうか。普通は屋久島の縦走には2泊を要するそうだが、私達は旅程の都合上1泊で強行突破するために、11時間も早足で歩くという無理をしたのだった。

今回は九州旅行と兼ねての山行となったが、非常に楽しく有意義なものになった。今後と

も国内・海外旅行の際は現地の山にぜひとも挑戦してみたいものである。


2015810日 RE:屋久島の山行記録の報告  中村 雅明(昭和43年卒)

     ******西山さんへの返信の抜粋

西山さん

  標記山行記録&写真4枚受領しました。

 良い山行をされましたね。その行動力に敬服しました。

 

  私は2009年4月に、家内、長男、家内の妹さんと 一緒に宮之浦岳に登りました。

   1日目 淀川小屋(泊)

   2日目 ~宮之浦岳~新高塚小屋(泊)

   3日目 ~縄文杉~白谷雲水峡~宮之浦

  下山コースが違うだけであとは同じコースなので大変面白く読ませてもらいました。

  宮之浦岳に登った日は雨、強風で景色は全く見えませんでした。貴兄達は天気に恵まれた様ですね。頂上からの景色良かったでしょう。

 縄文杉を訪れた朝は好天で、まだ観光客が登ってこない早朝に縄文杉を独り占めしてたっぷり楽しみました。



4月4日 9:38

宮之浦岳頂上にて(左から西山、太田)

4月4日 10:16

新高塚小屋へ下る途中の絶景

4月4日 10:19

宮之浦岳から新高塚小屋へ下る途中、鹿に遭遇

4月4日 17:06

荒川登山口のバス停付近(太田)

 

(経済学部4年 西山 祥紀)