☆天気
晴れ
☆コースタイム
01/20(1日目)11:47渋の湯---12:37八方台分岐12:50---13:09唐沢鉱泉分岐13:20---13:54黒百合ヒュッテ(泊)
01/21(2日目)起床05:30→黒百合ヒュッテ(デポ)06:54---07:45東天狗岳07:55---08:55黒百合ヒュッテ09:32---10:42渋の湯
☆行動と感想
事前準備
自分は初めての雪山ということもあり、事前にそろえる装備が多く、金銭的にも大変だった。具体的には手袋・アイゼン・目出し帽・雪山用の登山靴で、どれを欠いても雪山には登ることができないものだ。ザックのパッキングは夏とはあまり変わらないが、氷点下のなかを行動するので、凍結には注意しなければならない。特に飲み水は保温効果のある魔法瓶にいれて持って行った。
1日目
中央本線で茅野に到着するとバスの時間まで少し余裕があったので、駅に隣接する商業施設で体を温めていた。バスに乗る乗客は自分たちの予想よりもだいぶ多く、増発のバスが出るほどだった。この人数の多さを見ていたため、テント場に十分なスペースがあるか少し不安になっていた。
渋の湯に着くと、近くにあった駐車場にも結構な量の車が停まっていて、あらためて登山客の多さを実感してしまった。それもそのはずで、この1月20日から21日にかけては天候がとても優れるという予報が出ており、絶好の登山日和だった。少し広い場所でアイゼンやスパッツを各自装備して歩き始めた。
一つ目の分岐までは少し傾斜のある道で、しかも日当たりが悪い場所だったため雪が凍っていた。そのため、少し滑りやすくなっている箇所もあった。しかし、分岐を越えると比較的歩きやすい道になり、トレースもしっかりついていたので良いペースで進むことができた。休憩できるようなスペースには自分たちと同じような登山客が多く見受けられ、テント場への心配が高まっていた。二つ目の分岐を過ぎるとあっという間にヒュッテに到着した。自分たちでも少し驚くほどだった。
ヒュッテは心配したほどは混んではおらず、自分たちのテントを張るスペースも十分確保できた。テントを張り終え荷物をテント内に運びこむと、外に出るのが億劫になってしまい。少しテント内で待機していた。それでも昼頃に到着してやるべきことは食事と睡眠以外すべて済ましてしまったので、暇だった。そこで少し外へ出て輪かんじきを何人かの部員が持ってきていたので、これを試してみるなどして時間をつぶしていた。食事は4時くらいから準備を始め、5時過ぎにはすでに寝る用意ができていた。普段の夏山の宿泊山行のときとは大違いの早さだった。
2日目
冬なので日の出が遅く、夏山のように3時半に起床などは当然できず、5時を回ってから起床した。朝食を済ませると、アタックザックで東天狗岳を目指した。準備をしていると辺りはすっかり日が差して明るくなり、雪の照り返しが強くなっていた。
山頂までのルートはさすがに険しく、やや岩がちの山肌だった。下りてくる人や自分たちとおなじ方向に行こうとする人たちに気を使いながら登っていた。だんだんと木々も少なくなり、山頂が見えるころには景色がよく登る足も弾んだ。いくつかの危険ポイントも越え、東天狗岳の山頂に到着した。山頂での景色は抜群で、北アルプスやそのほかの山々まで見渡すことができた。山頂であるため風は強かったがそれ以上に圧倒される景色に魅了され、皆言葉を失って、写真をとっていた。
山頂から下るのも、登るときと同様に慎重に下っていった。ヒュッテに戻るとテントをたたみ、ザックの準備をして、下山を開始した。下山はスムーズに進み割合短時間で渋の湯についた。基本的にはトレースが登る形でついているので下りるときは少し不安だった。
総括
初めての雪山であったが、あまり苦労せずに登れてしまった。しかし、今回は天候やコースに恵まれただけであって、今後の雪山はそう簡単にはいかないと思う。今回の山行で気を緩めずに事前準備や山行中の慎重さを怠らずにやっていきたいと思う。
東天狗岳(07:45 撮影者:曲)
東天狗岳からの景色(07:56 撮影者:曲)
山頂までの景色(7:09 撮影者:内海)
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