高尾山トレーニング山行(2018/11/17)


 

☆天気

 

晴れ

 

 

 

☆コースタイム

 

11/17

 

0700高尾駅集合---0800日影沢キャンプ場0810---(搬送訓練等)---09254号路合流点0935---1100高尾山口駅1116===1154国立駅→1305~ツエルト設営、1330~テント設営&生活技術・装備確認

 

 

 

 

 

☆行動と感想

 

 

 

11月に予定されていた奥武蔵山域での1泊登山(甲武信ヶ岳、金峰山・瑞牆山)は積雪のリスク等で中止となり、代わりに山行時の技術・危急時対応を高尾山で学ぶこのような機会が設けられた。今年の8月に立山の国立登山研修所で行われた「登山リーダー夏山研修会」に参加した部員が剣岳周辺で経験した研修の内容を、グレードを少し(だいぶ?)下げて高尾山で実施しようというのが今山行の趣旨である。計画段階では高尾山麓の日影沢キャンプ場でテント・ツエルトを設営し1泊、翌日高尾山を登下山しながらベアリング・搬送訓練等をこなす予定だったが、直前になり日影沢キャンプ場は2か月ほど前までの予約が必須ということが判明。そのため行程を日帰りに短縮して、午後に国立キャンパス内でテント設営等を行うことになった。

 

 

 

 朝7時に高尾駅に集合、北口から日影沢キャンプ場まで歩く。50分ほど歩いて小仏峠への道(都道516号)から分かれる日影沢林道(林道日影線)に入り、道なりに進んで日影沢キャンプ場に到着した。訪れる人の絶えることなき高尾山域にありながらも小規模なキャンプ場だったので、予約必須なのも当然のこととして頷けた。ここで荷物を整理、搬送訓練(ザック搬送)のために空のザックを1つ用意し、重量トレーニングも兼ねたダブルザックをセットしたほか、今行程で4回チェックポイントを設けたベアリングの1回目をここで行い、出発した。ここからの進み方はさながら騎馬戦のようで、両足負傷のため歩行困難と仮定した負傷者(固定)を背負う人、その前に立ってルートを確認し、急坂で搬送者の手を取って支える人、搬送者の左右で支える人、ダブルザックをする人、最後尾を歩く人、と役職を分担し、各ポジション約5分ずつのローテーションを3周ほど行った。途中ベアリングの練習を3回ほど行いながら登り続けて4号路と合流、(訓練山行なので)高尾山頂は目指さずにそのまま4号路→1号路を下山した。ちょうど紅葉が見ごろの時期であったため、1年で最も混雑した高尾山1号路を搬送訓練をしながら歩くという非常に新鮮な体験ができた。

 

 

 

高尾山口に帰着後、電車で国立まで移動し、ロージナで昼食休憩後に大学の西キャンパスでツエルト・テント設営練習を行った。ツエルト設営練習は、立木を利用した設営・ストックを利用した設営の2通りで設営した後、部員の大半が実際の山行で使用したことがないツエルトに短時間滞在してみるというもの、テント設営練習では2チームに分かれて設営のスピード・正確さを競った。最後に、雑誌『PEAS』の連載記事「バックパックの中身、全部見せてください!」の一橋山岳部員Ver.を実施、各部員の装備を確認、オススメの山道具を共有するとともに、パッキングの仕方について再度確認を行った。

 

 

 

 多くの部員にとって、今回体験したような訓練を北アルプスで行うのは非常にリスクが高い。高山に冬が訪れ一般部員の活動の幅が狭まるこの時期に、日帰りもしくは1泊2日で行う訓練山行は非常に有益なものだと思うので、来年度以降も是非継続して実施したい。

 

 

ストック設営のツエルトから立木設営のツエルトを望む(13:15 撮影者:佐々木)

 

日影沢キャンプ場管理棟。登山口(08:00 撮影者:山下)