・天気
全行程を通して快晴。
・コースタイム
3月7日:0940(集合)軍畑駅0950---1020登山口(高源寺)---1105高水山1110---1130岩茸石山1240---1310惣岳山---1405御嶽駅
・行動と感想
今回の山行は新歓山行の下見としての位置づけだったので、大人数で休める場所はあるか、スニーカーでも登れそうか、新入生の心に残るような景色が見られるかなどの点を確認しながら登りました。また、新歓山行の候補地としてセレクトした理由としては登山の難易度がちょうどよかったことと、コースタイムが他の奥多摩山系の山々と比べて短いため集合時間を遅めに設定できることが挙げられます。
当日はまずJR青梅線の軍畑駅から30分ほど歩いて登山道入り口へと向かいました。最後の方に少し急な坂があった程度で迷わず進めました。そして次に標高759㎜の高水山まで一気に登るので、平坦な道があまりなく新入生には初っ端から少々厳しい登りとなることが予想されます。幸い、途中にベンチのあるスペースや東屋などがいくつかあったため、休憩場所には困らないと思いますが、新歓山行の時は新入生の疲労度に気を配りかなりゆっくり目のペースで登ろうと思います。傾斜や登山道の歩き易さに関しては、木段が整備されていたため急がずゆっくりと登ればスニーカーでも十分登れます。
常福音の裏手にある高水山の山頂に着いた後、一旦下ってから次の岩茸石山へと向かうのですが、この下りが少々急でスニーカーでは下りづらいと思われますが注意が必要そうな箇所はほんの数メートル分なのでそこまで問題にはならないだろうとも思いました。場合によってはその箇所で3点支持の紹介や実演をしてみるのも良いかもしれません。また、本番の日では状況が変わっているかもしれませんが、その斜面は北向きで日当たりが悪かったため3月7日時点では霜が降りていて少々ぬかるんだところもちらほら見受けられました。岩茸石山までは平坦な道が多くかなり楽に登れ、山頂にたどり着くとそこは開けた場所になっており、奥多摩の山々を遠くまで見渡すことができるのでとても良い景色でした。そして岩茸石山の山頂で部の装備のコッヘルとガス缶、バーナーを使ってチョコレートフォンデュをつくりました。これは本番でもやろうと思っており、なぜなら山岳部の宿泊山行ではほとんどの場合自炊を行うため、たとえ簡単な料理でも新入生に実演して見せることでより山岳部に興味を持ってもらう狙いがあったからです。ただ、当日はバーナーの調子が悪かったのか火の勢いが弱く調理に手間取ったり、串・スプーンなどの用具を全く用意していないなど事前準備の甘さを痛感しました。
岩茸石山から最後の惣岳山への道も高水~岩茸石間と同様に急な下りがありましたが、こちらは距離こそ長いものの傾斜はそれほど急ではないと感じました。この山行のつらい部分のハイライトを高水までの登り、いい景色のハイライトを岩茸石山山頂とすると惣岳山は特筆すべきところはあまりなく平坦な道も多かったのでいつのまにか山頂に着いていたという印象を受けました。御嶽駅への下りは他の奥多摩の山と同様に単調な雑木林を下って行くだけだったのでコースタイムより早く下りましたが、本番では登山にあまり慣れていない新入生を連れていくことになるので集中を切らさず常に新入生の様子に気を配って下っていかなければいけないと思いました。
今回の総括としてはどこか漫然と登っていただけだった普段の山行と違い、様々な点を考えながら登ったため自分の中で収穫の多い山行であったと同時に、前述した準備不足の件など自分の甘さも実感した山行であった。この春から後輩を持つ身となる(かもしれない)ので次回以降は気を引き締めて登らなければと思いました。
岩茸石山の山頂の風景(11:30 撮影者:阿部)
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