硫黄岳(20/02/09-10)


    天気

一日目:晴れ

二日目:晴れのち曇り・雪

    コースタイム

2/9(1日目):国立4:37===8:52松原湖9:00==(タクシー)==9:25稲子湯9:35---11:28しらびそ小屋11:45---12:50本沢温泉()

2/10(2日目)3:00起床→本沢温泉(4:27)5:03---6:00夏沢峠6:08---7:02硫黄岳7:09---7:45夏沢峠7:50---8:24本沢温泉8:58---9:55しらびそ小屋10:08---10:50稲子湯()

    行動と感想

山行前日は、この時期の部室で前泊するのはつらいので4人とも豪さんの家に泊めさせてもらった(夏は夏で暑いのに一体いつなら前泊できるのだろうか、ストーブの状態が良くないらしい)

一日目は行動時間より電車に揺られる時間の方が長く、国立始発の電車に乗って松原湖に向かった。到着後タクシーで稲子湯へ。道中、あまり雪は積もっていなかった。稲子湯で装備を整えて出発した。最初は雪が深いわけでもなかったのでアイゼンをつけずに歩いていたが、逆に凍結した道の上を歩くことになり、滑りそうで危険だったため早い段階でアイゼンをつけた。日曜日だったことも関係しているのかわからないが、道が踏み固められていて歩きやすかった。そのため、本沢温泉まで去年より早く到着した。テント場にちょうど良い場所が開いていたためスコップを使うことなくそのままテントを立てることができた。テントを立てたのち、野天風呂「雲上の湯」に向かった。日本最高処の野天風呂らしい。標高2150mで全裸になって湯に入った。天気が良かったため何とか入ることができた。いい湯であった。その後、内風呂にも入って温まり直したのち食事を作った。クラムチャウダーリゾットは米を上手に炊けたこともあり、おいしくいただけた。次作るときはシーフードミックスがあるとさらに良いかもしれない。18時ごろに就寝した。私は冬山でのテント泊は初めてだったが、少し足が寒く熟睡とまではいかなかった。次回までに何か対策グッズを用意しておきたい。

二日目は3時に起床した。お湯を沸かすのに時間がかかったのと、自分の段取りが悪いので出発が遅れてしまった。反省したい。メンバーの一人が体調を崩したため、ルートをピストンに変更し、小屋に残る組と硫黄岳に登る組の二人ずつに分かれて行動した。私は豪さんと硫黄岳に登った。自分の体力不足で豪さんに全然ついていくことができず、足を引っ張ってしまった。来年はこの二人(+新入生)で冬山に上ることになるので、ついていけるよう鍛えていきたい。天気は良く、ほぼ満月だったので月と朝焼けを見ながら進んでいけた。夏沢峠からしばらく歩くと急に雪の質が変わって柔らかくなり、足をとられてうまく進めなかった。そこからさらに進んで樹林帯を抜けると、一気に風が強くなった。ザックを持ったまま進むのが難しくなってしまったので、私だけデポして頂上を目指した。強風の中30分ほど歩いて頂上に辿り着いた。山中からの景色は絶景で、強く吹き付ける風と寒さと合わせて、これが冬山かと感じ入った。夏にも登った硫黄岳だが、季節が変わるとこれだけ違った表情を見せるというのが面白いと思った。山頂に長く留まるのは難しいのですぐに下山した。本沢温泉で二人と合流して帰路についた。しらびそ小屋についたあたりで少し雪がちらついたが、特に影響はなかった。無事全員稲子湯に到着し、温泉に入ってからタクシーで松原湖に向かい、電車で帰った。冬山らしさを存分に感じられたこの山行は、様々な経験ができ、新鮮で楽しかった。

今回の山行は、私にとっては初めての本格的な冬山登山となったが、至らない点が目立ち、パーティに迷惑をかけてしまった。次回の山行までに少しでも自分を鍛え直し、足を引っ張らないよう努めたい。また、この学年の冬山チームは自分だけなので、先輩方から少しでも多くの知識や技術を継承して、絶やさないよう自覚を持って頑張っていきたい。

露天風呂にて(撮影者=吉田)
露天風呂にて(撮影者=吉田)
硫黄山山頂(左から佐々木、岩﨑 2/10 7:08 撮影者=岩﨑)
硫黄山山頂(左から佐々木、岩﨑 2/10 7:08 撮影者=岩﨑)