〇メンバー
佐々木(CL、M2)、半澤(SL、社4)、下西ノ園(経2)、関(法2)、小松(経1)、吉川(社1)
〇天気
11/5 晴れ
〇コースタイム
鳩ノ巣駅08:00---10:00登攀開始(第2スラブ)---13:00下降開始---13:30登攀終了---鳩里庵(解散)
〇行動と感想
山岳部創立100周年を記念して、鳩ノ巣で拡大月見の宴を開くことになったので、そのついでに越沢バットレスで岩登りの練習をすることにした。興味のある部員はいないかと募ると、思ったよりも手が上がり、学生は自分を含めて6人が集まった。OBからも前神さんと兵頭さんに参加して頂いた。これまで私は、他大生や社会人など外部の人と岩登りを練習していた。しかし、山岳部内で実施するのは初めての経験だったので、後輩を上手くフォローできるか内心不安でもあった。
計画では、第2スラブルート(3p/Ⅳ+)または一般ルート(3p/Ⅴ)の1ピッチ目を私がリードし、フォロワーを順に登らせようと考えた。最大の問題は人数が多いことだったが、ダブルロープを1本ずつフォロワーに振り分ける方法(主に同時登攀で使われる手法)で解決した。この方法の弱点は、トラバースを含む場合に第2フォロワーの安全を確保しにくいことだが、両方のロープをクリップしたり、第1フォロワーの通過時にロープを掛け替えることで補った。その他にも、一般ルートでの使用を想定してカムを準備したり、部室で通しの練習を行うなど、可能な限り安全には配慮した。
鳩ノ巣ガーデンキャンプ場に向かって車道を歩いていくと、途中に「バットレス」と書かれた看板があったので、そこから登山道を下っていった。先頭を歩いていた私は道に迷ってしまい、何度もパーティーを渡渉させてしまったが、左手に見える岩壁に向かって歩いていけば問題ない。途中の丸太橋が一部崩落していたので、橋から沢へと一度下って、再び向こう岸に登り返すことで通過した。クライミング用のザイルを持っていたので、木にフィックスロープを張って安全に登らせることができた。しかし、下西ノ園だけは沢に下りず、丸太橋を直接渡り切ってしまった。私は少し引いてしまった。
そんな訳で、第2スラブルートの取付には1時間遅れで到着したのだが、私たちの他にクライマーは不在だった。週末かつ人気ルートということで混雑が心配だったが、幸運にも、到着して早々に登り始めることができた。OBも準備の途中に到着し、私は全員に見守られながら1ピッチ目のリードを任された。下段は階段状になっており、最初のクリップまではスムーズに登ることができた。しかし、中段は傾斜が強くなって逆層になっており、少し戸惑ったが、ハーケンを遠くに見つけたので直上することに決めた。手足は一部細かいが、チャート質ゆえに岩は硬く、体重を乗せても平気だった。松の木の手前で残置が見当たらず迷ってしまったが、トラバースして何とかハーケンを見つけることができた。
テラスに到着し、支点を作ってロープを引き上げたが、正直フォロワーを登らせるか迷った。しかし、終了点は新品のハンガーボルトで、ロワーダウンの練習もしていたので、予定どおり登攀を継続させた。初めは下西ノ園だったが、やはり中段以降は苦労していた。しかし、途中でトラバースを促すOBの指示があり、下西ノ園はルートを変更して終了点まで登ってきた。ルート図によれば中段以降の直上ルートは誤りだったらしい。Ⅳ級にしては難しいと思っていたので合点がいった。その後、吉川、関、小松と挑戦したが、小松のみが登攀に成功した。私を含めて登れた3人は全員クライミングシューズを履いていたので、登山靴では厳しかったかもしれない。
懸垂下降は松の木を支点にしたが、終了点からは少し離れており、セルフを移し替えるのに難儀した。また、松の木が崖の縁に生えていたため、下降のセットが普段と異なり、余計に時間がかかった。しかし、小松は今年の沢登りで懸垂下降を練習していたので、一人で確保器をセットして問題なく下っていった。下西ノ園は初めてだったので、私が代わりにセットした。最後に私がクイックドローを外しながら下降し、ロープも回収して登攀は無事に終了。3時間以上が過ぎていたが、あっという間に感じた。下西ノ園は帰りも丸太橋を渡っていた。
丸太橋 (11/5 09:00 撮影者:下西ノ園)
フォローで登攀中(11/5 11:12 撮影者:佐々木)
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