南八ヶ岳(24/06/15-16)

☆メンバー 

大枝泰智(CL 商2) 田村健(食糧 社3) 𠮷田啓輝(装備 法2) 石井裕(社2)

 

☆天気 

6/15 晴れ時々曇り   6/16 雨のち晴れ

 

☆行程 

6/15国立6:28=10:38美濃戸登山口10:42―11:51美濃戸登山口12:09―14;17行者小屋

6/16行者小屋5:06―6:35赤岳―9:00横岳(奥の院)―9:48硫黄岳―11:13根石岳―11:33天狗岳(東)―11:46天狗岳(西)―14:15渋の湯バス停

 

☆行動と感想

 小笠原気団の勢力が強まってきたことにより前線が日本付近に停滞しており週末の天気予報も晴れだったり雨だったりと流動的だったが、山行前日の段階で晴れ予報だったので決行が決まった。朝10時に富士見駅に集合しタクシーで美濃戸口登山口まで向かった。茅野駅からバスを使うルートもあるが、タクシー代は一人当たり1225円に対し、バスを使うと一人当たり1800円ほどかかり、荷物をトランクに入れて座れることも考えるとタクシーが圧倒的にいいらしい。登山口からなだらかな林道に入り、樹林帯を歩いた。沢沿いには滝もあり涼しかったが、沢から離れると気温が25度程あるため暑かった。二時間ほど歩くと登山道は薄橙色の礫が広がるガレ場に変わり八ヶ岳の主稜線がきれいに見えてきた。二時過ぎにはテント場に到着できた。夕食はトマトチーズリゾットだったのでまず米を炊いたのだが、水を少なめに炊いたところ米に芯が残って固くなり食べるのがかなりきつかった。翌朝は昨日の残りのご飯をインスタントのわかめスープと一緒に煮てカニカマ雑炊を食べたが、米が固いこと以外はおいしく、どうせお湯を沸かすならアルファ米や、スープを飲み干さなければならないカップラーメンよりもこちらの方がよいと感じた。この日は天気予報が外れて未明から雨が降っており、レインウェアを着て出発し、赤岳に向かった。登山道はよく整備されていたが、勾配がきつく階段の連続で、山というより寺のようだった。雨が降り続いており、もし風が強まった場合低体温症のリスクもあることから山行中止の可能性もあったが、赤岳を登り切ったあたりから天候は回復し、青空と北アルプスを望むことができた。次の横岳に向かう道は切れ落ちた崖沿いの道やはしごがたくさんあり、踏み外したら終わりなので登山者は皆ゆっくり進むのだが、その結果渋滞しておりここで旅程より遅れてしまった。このままだと予定のバス(最終便)に乗れないので巻きながら進むことになった。三点支持を意識しながら岩場を超えると、なだらかな山容の硫黄岳が見えてきた。硫黄岳は礫でおおわれ、山頂は広々としていて休憩に最適だった。そこで大枝が話してくれる、なぜ海のない長野県に小海線という電車があるのか、という豆知識を聞きながら少し休んだ。この後300mほど下って硫黄岳の登山口である夏草峠を越えると人が一気にいなくなり、根石岳山頂までにすれ違ったのは一人だけだった。主稜線上最後の山となる天狗岳は森林限界上で白い砂におおわれているところが去年行った白馬岳を彷彿とさせた。そこから二時間半ほどでバス停まで下山した。去年の同じ時期に行った鳳凰山山では私を含めた一年生の足が遅かったことも原因の一つとなって、バスに乗り遅れてしまったことがあった。今回の山行では渋滞による遅れを取り返してバスに間に合うことができたので、一年前と比べて成長を感じられた。バス停で私たち4人は疲れて道路に座ってバスを待っていたのだが、他の大人たちに座り込んでいる人は一人もいなかった。みっともないから座らないというのが一般常識なのだろうか。

  バスもテン場もトイレもすべてが高いのは不満だったが、東京からも近く手軽に稜線歩きを楽しめて景色はよく山容はきれいで、とても満足度の高い山だった。

 

(文責:石井)