富士山(14/08/24~25)


参加メンバー

** OB: 高崎治郎(昭31年卒)、小島和人(昭40年卒)、藤原朋信(昭44年卒)、宮武幸久(昭45年卒)
学生部員: 4年長島、3年高橋、西山、太田、2年辰川、中野、上、岡田、1年大矢
一般学生: 修士1年黄勉、3年菅沼祐作、志村幸祐、2年前川大、宮西達也、小塚満里鈴、水上奈々、
1年大楠康平、内海拓人


行程記録

** 8月24日
8時20分国立発、11時30分河口湖五合目登山開始、15時50分八合目白雲層、16時30分本八合目トモエ館着
8月25日5時トモエ館発、6時吉田口富士山頂上着、6時30分頂上発、7時トモエ館着、9時7合目着、10時5合目着、
11時15分五合目発


 一昨年の第一回富士山御来光ツアーに引き続き、今年も第二回富士山御来光ツアーを開催した。普段の山行とは異なり、一般学生を交えての山行であり、また初の富士山登山の学生が多かったため、事前準備を前々より進めていた。今回はその事前準備のことを含めて山行記録を書きたいと思う。
 富士山御来光ツアーの準備を始めたのは、今年の2月頃であった。部員の原が富士山御来光ツアーのチラシを作成した。そして宮武さんにたくさんのチラシを刷って頂いた。4月に入り、私の就活も終わり、本格的な富士山御来光ツアーの一般学生の参加者集めに入った。一学年上の小宮山さんのアドバイスを踏まえ、部員の友人のネットワークを利用して一般参加者を募るようにした。また、チラシもあるので、部員同士で協力し合い、学内の目のつくところすべてに貼り、また講義を受ける教室にも多くチラシを配布した。月に一回の部会では、富士山御来光ツアーの参加者獲得進捗状況を必ず確認し、部員による参加者集めを促した。こうした取り組みの結果、9名の一般学生の参加者を獲得することに成功した。第一回との参加者の大きな違いは、院生であり、かつ留学生の中国からの黄さんの参加である。また、チラシを見て参加したいとの学生もいて、チラシの宣伝効果を改めて実感した。全面カラー印刷にして頂いたおかげで、学内に無数に存在するチラシよりもはるかに目立つものとなり、多くの学生の目に留まった結果である。一般学生が9名の参加で、部員が9名の参加、計18名の学生の参加は、第一回の御来光ツアーの時よりも多くの学生が参加する結果となり、とてもよいものであった。
 そして、今年の富士山御来光ツアーでは、7月1日に佐薙さんによる富士山御来光ツアーの事前説明会も開催した。そのために、空き教室の確保や参加者募集のチラシの作成、そしてチラシの配布、学生支援課との交渉などを行った。初めての試みで、慣れない点もあったが、当日は50名近い参加者で、無事に進行することができた。この佐薙さんの講演を聞いて、富士山御来光ツアーに参加したいと意思を固めた参加者もいたので、非常に意義深いものであった。

 そして、8月24日の当日朝8時にはOBの方4名と、部員9名、一般学生9名が国立の西門前に集合し、8時30分に富士山五合目に向けてバスで出発した。途中の談合坂で休憩をとり、大きな渋滞もなく、11時には富士山吉田口五合目には到着した。初めて登る部員も一般学生も五合目が観光地化しており、多くの外国人がいることに驚いていた。18名の参加者を三チームに編成し、各チームのリーダーを任命した。そのチームを中心として登るように指示をした。そして、その場で各自装備と登山をする際の注意点を確認し、登山口で集合写真を撮り、11時30分山行を開始した。
 今回の山行は、部員とOBによる普段のFN短大の時のように1時間に一回の休憩ではなく、30分に一回休憩を入れるというゆったりとしたペースで歩くことにした。それは、私はこの御来光ツアーの一週間前に、個人的に友人と富士山を登った際、初心者は1時間に一回休憩を入れて歩くのではバテてしまうという経験を踏まえたものであった。また高山病を防ぐ為、事前準備の際、買い揃えておいた酸素ボンベも休憩の度に吸うことにした。
 24日は快晴で、休憩の度に富士山の良い景色を眺めることができ、学生たちも富士山からの眺めの良さに感動していた。最初の休憩ポイントである6合目付近には12時ごろ到着し、そこで昼食とした。その場では、OBの高崎さんから印象的な自己紹介の秘訣を伝授して頂き、それを踏まえ、学生同士でもお互いに自己紹介をした。6合目からはいよいよ本格的な登山となり、少し急な上り坂を延々と歩いて行った。その際も、30分に一回の休憩のペースは崩すことなく上るようにした。初日は大きな団体も少なく、大した混雑もなく順調に登ることができた。7合目に到着する手前のポイントで高崎さんと小島さんと部員の辰川といったん別れ、学生17名と宮武さんで本八合目のトモエ館を目指した。7合目からは山荘と急激な岩場の連続であったが、特に問題なくスムーズに登り進めることができた。そして、16時30分に本八合目トモエ館に到着した。山荘に到着した際は、多くの学生が疲れている様子であったが、大きな事故もなく、また高山病にかかる者もなく無事に到着することができた。やはり、30分に一回休憩を入れるペースで登ったためではないかと思う。17時ごろには、7合目付近で別れた、辰川とトモエ館で合流することができた。
 山荘では三部屋に分かれ、各自の寝床を確認した。山荘での寝泊りを初めて経験する者が多く、とても狭い寝床に戸惑う学生も少なくなかった。18時には夕食にハンバーグ付のカレーを食べた。部員の中には追加で山菜うどんや豚汁等を注文する者もいた。山荘での夜は早く、20時前には皆就寝した。しかし、初めての山荘であり、かつ窮屈な寝床のため、眠りにつくことができない学生が多く、朝まで山荘付近で起きている者も少なくなかった。
 翌25日は天候が悪く、登山の安全を考慮した結果、頂上にて御来光を仰ぐことを諦め、5時起床とした。激しい雨と風であったため、トモエ館の社員に交渉し、荷物をトモエ館に預けて、山頂まで登ることにした。また、二名の学生が体調不良となったため、その二名をトモエ館に残して、16名の部員と宮武さんと藤原さんで山頂を目指すこととした。山頂までの道のりは、険しい山道で、かつ非常に冷え込んでいたが、重い荷物がなかったため、皆快調に登ることができた。
 そして6時に富士山吉田口山頂に到着した。山頂付近は非常に冷え込んでいたため、山頂の山小屋で、暖をとることにした。その山小屋で、豚汁やラーメン、おしるこを頂くことにした。そして、暖を取った後、全員で集合写真を撮り、早々に下山を開始した。7時にはトモエ館に到着し、荷物を受け取り、体調を崩していた学生とも合流して、下山を開始した。下山は学生にとっては負担が軽く、順調に下山することができた。10時には五合目に到着することができた。そこで高崎さんと小島さんと合流し、ビールを頂きながら、昼食をとった。学生に話を聞くと、初めての登山でとても疲れたがいい思い出になったとの声が多数あり、第二回富士山御来光ツアーを開催して、本当に良かったと思う瞬間であった。また、1年の内海がこのツアーを機に、山岳部に入部するとの意思を固めてくれた。
 
 今回の富士山御来光ツアーは、前回よりも多くの学生参加者で開催することができ、かつ新たな部員を迎え入れることもでき、非常に意義深いものであった。心残りは、やはり山頂で御来光を仰ぐことができなかったことだが、それは次の機会に譲りたいと思う。
反省点は、部員が一般学生をしっかり引率することができていない時もあったということである。各チームのリーダーは、点呼等は率先してやってくれてもいたが、部員が一般学生を引率しているという意識が少し希薄であったと感じた。次回は部員がもっと今回の経験を生かして、一般学生を引率していってくれれば、と思う。また、参加者が部員9名と一般学生9名であった点だが、次回は合計20名以上の参加を目指してもらいたいと思う。そのためにも、チラシ等を使った広報は非常に重要になると思う。さらに、今回のツアーはバスや山荘の手配等、宮武さんをはじめとするOBの方の多大な協力のもとで行われたものであるが、次回以降は部員が今回の経験を生かして、率先してツアーの計画や山荘等の手配などを行ってくれればとも思う。

 最後に、今回第二回富士山御来光ツアーを開催するにあたり、多くのOBの方に協力して頂いた。事前講演会においては、佐薙さんに講演をして頂き、当日のツアーでは、高崎さん、小島さん、藤原さん、そして宮武さんに多大な協力をして頂いた。特に、ツアーの計画や山荘等の手配、募集チラシの作成、当日の進行等をして頂いた宮武さんには、大変お世話になった。この文面においてではあるが、改めて、OBの皆様にお礼を申し上げさせて頂きたいと思う。

(商学部4年 長島弘賢)

8月24日 11:30(撮影:宮武) 5合目出発時の集合写真

8月24日 12:00頃(撮影:辰川)  6合目付近

8月24日 16:00(撮影:宮武)   本八合目到着

8月25日 6:30(撮影:宮武)  吉田口頂上にて雨中での集合写真