甲州高尾山・棚横手山(14/10/11)


●メンバー
 部員:黄勉(修士1年)、大矢(学部1年)
 OB:藤原朋信(昭44年卒)
●行程 

 9:02 新宿駅をホリデー快速ビューやまなし号小淵沢行で出発  14:05  棚横手山(1306m)到着
 10:54 勝沼ぶどう郷駅到着  14:25 宮宕山(大滝山、1368m)到着
 11:05 当駅より登山開始  15:15 大滝不動尊方面との分岐(尾根)
 12:05 甲州高尾山へ続く尾根の鞍部に到着  15:50 大滝不動尊到着
 12:30 甲州高尾山剣ヶ峰(1091m)到着  16:00 大滝不動尊出発
昼食  16:50 勝沼ぶどう郷駅到着
 12:50 甲州高尾山剣ヶ峰出発
 12:55 甲州高尾山山頂(1106m)到着
 13:30  富士見台到着


●コース情報、その他
今回の山行は、当初10月12日に予定されていた日光・女峰山山行が台風19号の接近により延期されたことにより、急遽、山梨県の勝沼町付近の山を登る計画に変更されたものである。
 この日は、朝から天気がよく、行きの車窓から見られる風景も非常によかった。勝沼ぶどう郷駅には非常に多くのぶどう狩りにきた観光客がいるなか、そのぶどう畑の間の道を進んでいった。そして今回甲州高尾山へ続く尾根の鞍部に出るため、一般的な登山道を歩くのではなく、沢筋に沿って山林を登る「道なき道を行く」登山を行った。初め、ぶどう畑の間を登っていく道は舗装されているが、10分ほど歩くと、うっそうとした森林の中を歩くことになる。森林の中は、薄暗いものの、笹などの下草はほとんど生えておらず、落ち葉が腐葉土と化して、地面は比較的ふかふかしていた。勾配はかなり急であり、その上、地面が崩れやすいので、非常に体力をつかった。また、藤原さんに教えていただきながら、人の歩いた形跡を探りながら、登るということを学んだ貴重な山行となった。斜面を直登した後は、比較的勾配の緩やかな稜線にでた。少し余裕が出てきたので、地面に落ちているドングリやクリなどを見て、秋の訪れを感じることができた。
 しばらく歩いていると、前方が明るくなってきたので、山頂に到着したかと思われたが、実際には一般道があっただけで、山頂ではなかった。しかし、振り返ると遠くの山並みがくっきりと見え、晴れやかな気分になった。ほんの10分ほど歩くと、甲州高尾山剣ヶ峰に到着したので、そこの近くの茂みの中で昼食をとった。その際、OBの藤原さんから、山梨県ということもあってのことか、ぶどうをいただいた。またそこでは、飲み物は小さいペットボトルに小分けにしたほうがよいとの指摘を賜った。
 再び歩き出すと、間もなく甲州高尾山山頂に到着した。さらに歩き続けると徐々に視界が開け、富士山やその手前の山並みが一望できるようになった。甲州高尾山近辺の山では、山火事が過去に数多く発生しているため、木の多くが焼けてしまっているため、植樹した後の小さい木も数多く見られた。その山火事のために、展望がよいのだから、ものの良し悪しとはなんとも言い難いものである。その後、富士見台まではほとんどアップダウンといえるような部分はなく、風も心地よく、空は筋雲以外には高く青々していて、遠くに紅葉しているところが見えるという最高の時間であった。
 富士見台を過ぎると、いったん下って登った。その過程で、一旦休憩を取った。遠方には、紅葉箇所も散見された。そこから棚横手山までも、比較的見通しの良い山道であり、途中で林道とぶつかった。その林道から、ほんの少し登ると棚横手山の山頂があった。ただ、山頂は印がなければ一瞬見落としそうなレベルのものであったが、「大富士見台」という別名の通り、富士山はかなりはっきりと見えた。ちなみに、この棚横手山は「山梨百名山」に指定されている。この、棚横手山までは一般客も数多く訪れているが、その先の宮宕山にはほとんど人はいかないらしい。しかし、歩いてみると道は非常にわかりやすく歩きやすかった。ほどなく宮宕山に到着した。宮宕山の山頂は雑木林のなかにあり、小さい木で作った印がないとわからないほどに、こじんまりした山頂であった。そこで、もと来た道を引き返して、少々歩いて休憩をいれた。その付近には、いのししが掘った穴なども散見された。
 そのあと、稜線の鞍部にある分岐点で、大滝不動尊の方向へ道を変えた。かなり、うっそうとした森ではあったが、かなり歩きやすい道であった。その途中で、見事な滝を一望できる地点があり、目を見張ってしまった。滝の落差は相当なものであった。
 しばらく歩いていくと、その滝の下の大滝不動尊に到着した。下から見る滝もかなりの迫力のあるものであった。滝は二本あって、遠くからは見えなかった方の滝は、手に届きそうなところにあって、滝をかなり間近に感じることができた。
 大滝不動尊から勝沼ぶどう郷駅までの標準コースタイムは、80分~90分ではあったが、この時点で16時、普通に歩いたら、勝沼ぶどう郷駅発17:09発のホリデー快速ビューやまなし号に間に合わないということで、かなりのハイペースで歩いた。途中からは、歩いていてはペースに追い付けなくなったので、私は小走りの状態で山を下りた。結果、コースタイムの6割以下の時間で、駅に到達することができた。

10月11日 13:10
甲州高尾山―富士見台の稜線

10月11日 13:30
富士見台付近より、紅葉も散見

10月11日 14:25
宮宕山山頂

10月11日 14:40
棚横手山―宮宕山間の展望

(法学部1年 大矢和樹)