北横岳(17/12/17)


 

☆天気

 

雪、途中晴れ間あり 気温-13℃(ロープウェイ山麓駅地点) 風速7㎧(ロープウェイ山麓駅地点)

 

 

 

☆コースタイム

 

0430国立駅(集合)0437===0746茅野駅0755===0850ロープウェイ山麓駅0900===0920ロープウェイ山頂駅0935---1036北横岳ヒュッテ1052---1104北横岳南峰---1107北横岳北峰1123---1139北横岳ヒュッテ---1225ロープウェイ山頂駅===1245ロープウェイ山麓駅

 

 

 

☆行動と感想

 

(登山口までのアプローチ)

 

当日は430に国立駅集合だったため、国立に下宿している部員以外は全員が部室で前泊をしていた。437国立駅発の中央線に乗り、その後中央本線に乗り換え茅野駅で降りた。電車の中からは朝陽を浴びた山々の風景に見とれていた。目的の茅野駅に近づくにつれて見えてくる雪の量が多くなっていることに気づき、やや不安と楽しさが入り混じったような気持ちでいた。個人的には冬山の装備で山を登るのが初めてだったこともあったのかもしれない。茅野駅からはバスでロープウェイ乗り場まで向かった。乗り場に到着すると辺り一面はすっかり雪景色だった。駐車場にとまっていた車には雪が積もり、地面も真っ白だった。ロープウェイが来るまでスパッツの装着などの準備をしていると、雪が降ってきた。これ以降断続的に雪が降り、雪の状態としては概ねさらさらのパウダー状であった。ロープウェイに乗り、登山口まで向かった。

 

 

 

(登山口から山頂、下山まで)

 

登山口から少しの間はアイゼンを着けずに歩いていたが、斜面のある道が見えてきたところで装着することになった。今回のメンバーは今年の冬山山行に参加するメンバーが5人、それに参加しないメンバー2人で構成されていた。冬山参加組と過去に冬山に参加したメンバーは12本歯のアイゼンを、冬山に参加しないメンバーは軽アイゼンを持参してきていた。アイゼンの装着中に降雪が強まり、風も少し吹いていた。全員の装着が完了すると再び歩き始めた。北横岳ヒュッテまでは特筆すべき危険箇所はなく、登山道から見える木々や風景を眺めたり、冬山装備の感触を確かめるような道のりになった。序盤で強くなった風や降雪も途中からは弱くなっていた。北横岳ヒュッテで少し休憩をとった。ヒュッテから北横岳南峰~北峰はやや斜度のある道ではあったが、長い道ではなく、全員しっかりとした装備を持ってきていたので楽に登れた。ここでは雪に覆われた木々の中を進んでいった。南峰を過ぎるとすぐ近くに北峰が見えてきた。南峰から北峰に向かっている最中、これまでずっと曇りがちだった空から陽の光が差し込むようになり、雲が払われていた。そのおかげでこのあたりの樹氷は美しく見えた。雪の白色以外の色はほとんどないにも関わらず、きれいに見えるというのは不思議なものである。このあたりの植生としては高山植物のハイマツなどがあった。北峰では多くの登山客で混雑しており、皆写真を撮ったりしていた。北峰に到着してからしばらくは晴れていて、眺望も明るい中で楽しむことができた。しかし、しばらくすると再び雲が出てきて風も少し吹いてきたため、集合写真を撮って下山を開始した。

 

下山は登ってきた道を引き返すルートだった。北峰から南峰まではとくに高低差などはなく、平坦な道なので何事もなく歩けた。ところが、そのあとのやや斜度がある道では軽アイゼンのメンバーは少し滑ることもあり、多少難儀していた様子だった。下りも雪のトンネルのような木々の中を通って行った。ロープウェイ山頂駅が近づくと道も平坦になり、楽しい道が続いた。この平坦な道は雪のないシーズンには木道だったようだ。山頂駅に到着するとアイゼンなどの装備を外し、今回の登山を終了した。

 

 

 

(総括)

今回の北横岳の山行は本格的な冬山山行というよりは、むしろ冬山準備山行のようだった。冬山に参加するメンバーは装備の確認・雪上の歩き方等々を確認できた。それに加えて、冬山に参加しないメンバーも参加し、楽しんでいるようだった。道も簡単であったし、行動時間も短かったのでコンパクトな山行ではあったが、上にあげたような意義はあったので、これから始まる冬山山行につながるようなものにはなったといえる。

北横岳ヒュッテの写真(11:48 撮影者佐々木)

南峰から北峰に向かう写真(11:05 撮影者佐々木)

雪のトンネル(11:50 撮影者内海)