・天気 晴れ
・コースタイム
大倉0800――0910駒止茶屋0920――1015花立山荘1030――1100塔ノ岳1122――1220鍋割山1245――1325後沢乗越1330――二俣――1520大倉
・行動と感想
海のほうまで見渡せるほどの晴天に恵まれ、半袖だと風がひんやりと感じられるような涼しさで、とても気持ちの良い天候だった。今回の山行のメインは「バカ尾根」といわれる大倉尾根の登りである。大倉バス停からは緩やかな登りで始まったが、駒止茶屋で最初の休憩を終えてしばらく進むと、ひたすら登り階段が続くようになった。階段が終わったかと思えばまた長い階段が現れ、想像以上にきつい。だんだんおしゃべりする余裕がなくなり、先頭の先輩に追いつけなくなる。「あとちょっと」などの励ましの声がうれしかった。脚の筋力のなさを痛感し、八ヶ岳登山までに鍛えるぞと心に誓った。
「バカ尾根」を登りきったあとの景色はとてもきれいで、ここまでの登りの辛さを忘れるぐらいだった。新緑の山々の奥に富士山がくっきりと見え、思わず歓声を上げた。さらに30分ほど登って塔ノ岳山頂に到達し、今日の山行の最高到達点、1491mの標識で集合写真を撮った。6月とは思えないほどカラッとした天候で、ハンググライダーが山の上を悠々と飛んでいるのが、気持ちよさそうだった。
ここからは先頭が2年の先輩に代わった。最初は付いて行くのが大変なほど速かったが、私のペースを気にかけてくださり、途中から私が遅れることはなくなった。私も、今は前から二番目の初心者ポジションだが、来年以降は先頭を歩くことがあるだろう。主将が先頭の先輩に「ちょっと振り返って後ろの人を確認しながら進むといい」と助言されているのを聞いて、先頭には十分な体力だけでなく、後ろへの気遣いが不可欠なのだと気付いた。
鍋割山荘で長めの休憩を取った。このあとはほとんど下りだ。山頂付近の賑わいとは対照的な、静かな登山道を1時間ほど下ると、林道に出た。沢の音と、水に手を入れた時の冷たさが心地よかった。予定より1時間ほど早く大倉バス停に到着した。
私にとって初めての丹沢山行だったが、「バカ尾根」と言われてしまうほどひたすら上り続けるところは、まっすぐな感じがしてなんだか好きだなあと思った。初めて記録を任されたことで、とりあえず先輩に付いて行っていた新歓期とは違って、いろんなところに注目したり、考えたりすることができた。休憩時や林道では、今まで意外と話していなかった同級生や先輩方ともたくさん話せてうれしかった。一方で、自分の課題がはっきりとした。足の筋力が全然足りない。だからそれほど息は上がっていなくても、登りが続くと一気にペースが落ちた。さらに重い荷物で宿泊登山をすることを考えると、少し不安である。これからたくさん山行を重ね、鍛えていきたい。
花立山荘から 10:17
塔ノ岳山頂 11:15
林道 13:57
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