☆メンバー
田村(社2)、吉川(社2)
☆天気
1/29 快晴
☆コースタイム
日向大谷口0946---1007会所---1120清滝小屋---1225両神山頂1318---1349清滝小屋---1429会所---1453日向大谷口
☆記録と感想
1月29日、両神山に吉川と出かけた。本山行の位置付けとしては部の山行ではなく、個人山行の一環である。ここ両神山は急峻な山容そのもの、日向大谷口からそれほど距離は長くないのにも関わらず、実に標高差1000m以上の登りが待ち受けている。日本百名山のひとつにも数えられているこの山、以前からずっと登りたいと思っていたが、日帰りではやや難易度が高く、とはいえテント泊をするとあまりに冗長になってしまうため、部の山行として計画することが難しかった。そして冬学期のレポートがひと段落したこの時期に、豊富な体力がある吉川を誘って、日帰りで試みた次第である。
西武秩父駅前から出るコミュニティバス車内で、前乗りしていた吉川と合流し、日向大谷口に着いたのは10時前のこと。バスの運転手に、「車道よりもそこの階段から登ったほうが早いですよ」と教わる。会所までは緩やかな道のりが続き、この調子なら想像していたよりもはるかに楽かもしれないと思ってしまった。しかし会所を過ぎると、荒れた岩々が転がる厳しい登りが続き、いよいよ両神山の本領を発揮する。いくつもの浮石を覆い隠すほどの枯れ葉の多さに辟易する箇所があったりもしたが、暖冬ゆえであろうか、全行程を通じて積雪がほとんどなかったのは幸いであった。清滝小屋、両神神社と、予定通りのペースで順調に通過し、他の登山者を見かけることもなく、山頂直下まで到達したのは12時半ごろ。山頂には先に着いた1人の老父が休んでいて、私たちに「お疲れ様でした」と声をかけてくださった。1723.5mの頂は木々に囲まれた狭い空間であったが、少し小高く盛り上がっていた岩の上に立つと、笠取山から甲武信ヶ岳、金峰山といった、私にとっては大変馴染み深い奥秩父の山々、また遠くには雪を戴いた八ヶ岳連峰や北アルプスの山々を眺めることができ、なんとも贅沢な光景であった。その後、厳重に梱包して持参した生卵を2つ割ってベーコンエッグを作り、即席スープとともに体を温めたが、これが本当に身に沁みた。下りは登り以上に快足を飛ばして、予定のバスに余裕をもって乗り込んだ。
(文責:田村)
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