赤城山スノーシュー(24/02/23)

☆メンバー

 田村健(CL、社2)、大枝泰智(SL、商1)、吉田啓輝(記録、法1)

 

☆天気 

雪のち曇り

 

☆コースタイム

前橋0845===1000赤城山ビジターセンター1029---(大沼)---1045少年自然の家---1139地蔵岳1155---1211八丁峠---(小沼)---1245長七郎山1248---1259小地蔵岳1302---1324鳥居峠1326---1334赤城山ビジターセンター---あかぎ広場1517===1600富士見温泉1732===1757前橋

(3時間5分 / 8.6km)

 

☆行動と感想

 2月23日は天皇誕生日で祝日であるため電車やバスが混んでいるのであろうと覚悟していたが、意外と空いていた。私は両毛線で前橋まで向かったのだが学生もあまり見られなく快適に寝ることができた。前橋駅に到着すると外では雪かみぞれが降っておりここ最近では一番の寒さであった。幸いにも駅の中に清潔感のあるベンチがあったためそこで集合時間まで座って待っていた。バスは10時45分発赤城山ビジターセンター行のものに乗車した。登山客らしき人15~20人程が乗車したが、余裕をもって座ることができた。車内は暖かいものだと思っていたが、乗ったバスがそれなりに古いようであって隙間風が吹いていたため決して暖かくはなかった。前に座っていた田村さんのフードに水が滴れ落ちていてその元をたどってみると、天井から雨漏りしているようであった。バスの雨漏りに遭遇するのは初めての経験だった。街中で降っているのはみぞれだった。そのため街中では雪が積もっているわけではなかったけれども、山に入るとやはりかなりの量積もっていた。そこではみぞれではなく個体の雪が降っているようであり、そのためか雨漏りもしなくなっていた。いかにも雪山らしい景色に囲まれていたが、吹雪が吹いていたため遠くの山まで拝むことはできなかった。

 

 赤城山ビジターセンターにはほぼ予定通りに到着した。屋内にはヤマノススメの大きな看板があった。またそこではスノーシューとポールを1000円で借りた。返却期限は15時だった。ポールは借りない人もいたが、ポールは急登を上る際や下りの際に非常に手助けになったため借りてよかったと感じる。私は靴のサイズが30cmとかなり大きいためスノーシューに靴がはまるかどうか不安な部分もあったが、ギリギリ入ったため一安心した。借りたスノーシューはプラスチック製でそれ自体の値段は高くはなさそうであったが、聞いたところによるとスノーシューは相場が3万円ほどであるらしく驚いた。ここでもろもろのことをするのには意外にも時間がかかり、到着して30分ほど後にようやく出発した。

 

 車道を歩くのにはスノーシューは必要なかったが、後でつけるのも面倒なのでつけて歩いた。車道を歩いて20分ほどで登山道に入った。前の登山客の足跡があって登山道はわかりやすかった。だが、雪が降っていたためであろう、足跡も消えかかっているところもあった。最初は寒かったのだが、歩いているうちに体が温まってきて5~10分後に白樺牧場方面と地蔵岳方面の分岐でレインウェアを脱いだ。この分岐以降少し急な斜面も増えたが、ポールがあったためにずいぶんと楽に登ることができた。スノーシューをはいていても足が雪に沈んでしまうこともあったため、ポールがないとやや面倒だと思われる。分岐から山頂までの中間あたりにすこし平坦なところがあり、そこは周囲の山を拝めそうなくらいに開けていたのであるが、吹雪のせいで景色はやはりよくなかった。そこから500mほど登っていくと地蔵岳の山頂だった。だが、登って行った先には電波塔など2,3の施設が見えるだけで、山頂のしるしはすぐには見つからなかった。うち一つは国土交通省の施設であり驚いた。登って行って左の施設の向こう側を回っていくと山頂のしるしがあった。方角で言うと北にあった。そこからは駒ケ岳・黒檜山が見えたがあまり景色はよくなかった。吹雪が強く遮るものもなかったためかなり寒かった。景色を拝みたいという感情よりも早く下りたいという感情が勝るほどだった。山頂では田村さんがスマホの計測が途切れないようにスマホにカイロを付けて温めているという話をされていたが、私のYAMAPはすでに停止していた。白樺牧場との分岐へ至る直前に計測は終わっていた。山頂では軽食をとってすぐに下り始めた。そこから小沼へ向かう際にようやく初めて自分たち以外の登山者に会った。小沼までに3組ほどと出会ったが、そのうちの一人が小沼に張っている氷が薄く小沼の表面を歩くことは難しいと言っていたので、歩くつもりだった我々は少々落胆した。小沼までの下りの道はそれほど急ではなく楽に下ることができた。結局小沼は沼の端に氷が薄く歩けないところもあるが、よく見て歩けば問題なかった。詳しいことはわからないが、雪があまり積もっていないところは氷が薄いように感じた。歩けたところの雪は5~10cmほどであった。小沼を歩いて長七郎山方面への道にたどり着いたが、陸に上がる直前に先頭を歩く田村さんの足元の氷が崩れかけたので少しひやりとした。小沼から長七郎山へ向かう途中ではかなりの登山者とすれ違った。彼らが小沼を渡るのかは見ていなかったが、いずれにせよ逆からのルートがメジャーなのだろうと思う。長七郎山の山頂は少し開けていて山頂らしい山頂であったが、そこから少し歩いたところにある小地蔵岳の山頂は木に囲まれていて天気が良くても周りの景色はあまり拝めなさそうであった。小地蔵岳から覚満淵方面の道はトレースも薄く頻繁に使われるルートではないらしかったので、小地蔵岳から引き返して途中の分岐から赤城公園ビジターセンターへ向かうことにした。その道はよく使われているようでどこが道かも一目瞭然だったので、かなり通りやすかった。この下りでもポールが役にたった。途中で車道に合流しすこし開けたところには赤城公園の大きな石碑があった。覚満淵方面への道があったが、もう満足だったのでビジターセンターへ車道を歩いた。

 

 ビジターセンターには13時半過ぎに到着して、そこでは借りていたスノーシューを返却した。返却期限の15時には余裕で間に合った。屋内にはストーブがありそこで温まりながら、15時15分のバスまでの時間どうするかを話し合った。3人のうち唯一の赤城山登山経験者の大枝君が以前言ったことがあるレストランに向かうことにした。ビジターセンターから少し歩いた先のあかぎ広場にあるものだ。あかぎ広場は大沼の隣にあってそこからワカサギ釣りへ向かえるようであった(到着した時点ではワカサギ釣りは終わっていたようだった)。大沼はすべて凍っているわけではなくあかぎ広場に近い方は沼が露出していたので、ワカサギ釣りに特別向いている状態ではないと伺った。訪れたレストランにはお土産屋が併設されておりそこでは赤城山付近で製造されているこんにゃくやそれと絡めた商品などが販売してあった。レストランには座敷もあったが靴を脱ぐのが面倒だったのでテーブル席に座った。そこでは大枝君がワカサギフライを、私と田村さんがおっきりこみうどんを食べた。おっきりこみうどんには群馬のこんにゃくが入っていてとてもおいしかった。後から調べたがこのレストランはおそらく明月館というところみたいだ。そこでバスの直前まで温まって15時15分のバスに予定通り乗った。

まだ時間も早かったので途中の富士見温泉で降りて温泉につかろうということになった。温泉には観光客も地元住民もいるようであった。温泉には露天風呂がありそこで山岳部について語り合った。だが、私はのぼせはじめて頭が痛くなってきたので早々に離脱した。温泉の共有スペースにはテレビがあったのでそこでバスと他の人が出てくるのを待った。バスは出発時間よりもかなり早くから待機していた。バスの運転手も温泉でトイレ休憩をしているようだった。バスは予定通り17時32分に出発して30分もしないうちに前橋駅に到着して、そこで解散した。

 今回の山行は歩く距離がかなり短くまるで旅行のような感じだった。次スノーシューを行うときはもう少し長く歩くのがよいかと思った。

 

(文責:𠮷田)